韓国の英雄MF、名将2人の指導法を比較 「カルチャーショックを受けた」瞬間とは?

代表で指揮を執ったヒディング監督(左)とマンUで指導したファーガソン監督【写真:Getty Images】
代表で指揮を執ったヒディング監督(左)とマンUで指導したファーガソン監督【写真:Getty Images】

名将ファーガソンの喜怒哀楽の使い分けは「エクセレントだった」

 しかし、ファーガソン氏のこうした振る舞いは一時の感情によるものではなく、計算されたうえでの行動だったようだ。「良いパフォーマンスを引き出すために、選手たちを目覚めさせたり、ハイテンションや高いインテンシティーが必要になる時もある」と前置きしたうえで、「彼はそのマネジメントが本当に上手で、いつ優しくするべきなのか、いつ厳しくするべきなのかを知っていた。そのタイミングがエクセレントだった」として、ファーガソン氏が状況に応じて喜怒哀楽の表現を使い分けてチームをコントロールしていたことを明かしている。

 論理的に相手を説得する会話術と、必要とあれば仏にも鬼にもなれる人心掌握術――。サッカーに関する幅広い知識、あるいは洗練されたトレーニング理論や戦術論も指揮官に求められる重要な要素であることは間違いないが、選手たちを引き込んで統率する対人関係でのスキルこそが、名将となるための必須条件なのかもしれない。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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