韓国の英雄MF、名将2人の指導法を比較 「カルチャーショックを受けた」瞬間とは?

日韓W杯でも活躍した元韓国代表MFパク・チソン【写真:Getty Images】
日韓W杯でも活躍した元韓国代表MFパク・チソン【写真:Getty Images】

パク・チソン氏、恩師ヒディンク氏とファーガソン氏についてAFC公式サイトで語る

 マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍し、韓国の英雄とも言える元同国代表MFパク・チソン氏が、国際サッカー連盟(FIFA)公式サイトのインタビュー取材に応じ、同氏にとって現役時代の恩師であるフース・ヒディンク氏とサー・アレックス・ファーガソン氏の指導法について語っている。

 Jリーグの京都パープルサンガ(当時)でプロ生活をスタートしたパク・チソン氏にとって転機となったのは、韓国代表として出場した2002年の日韓ワールドカップ(W杯)だった。グループリーグ最終戦のポルトガル戦で決勝ゴールを決めるなど、同氏は韓国のW杯ベスト4進出に貢献。この大会での活躍がきっかけとなり、翌03年には同大会で韓国を率いていたヒディンク氏が指揮を執っていたオランダのPSVへの移籍を果たした。

 パク・チソン氏は、PSVに加入してから選手と監督の関係性に驚かされたという。PSVでは選手たちそれぞれが自分の考えを持っていて、意見の違いを巡ってヒディンク氏と選手たちが議論になることも日常茶飯事。このことにパク・チソン氏は「大きなカルチャーショックを受けた」と振り返っているが、そのような時でもヒディンク氏は対話を通して選手たちをしっかりと納得させることができていたという。「フース(ヒディンク氏)の話し方は理路整然としていて、自分の考えを伝えること、選手たちを納得させるのが上手だった」と語り、高いコミュニケーション能力を強みとして挙げている。

 一方、05年から7シーズン所属したユナイテッド時代の恩師であるファーガソン氏については、メリハリの利いたチームマネジメントが特に印象に残っているという。パク・チソン氏曰く、ファーガソン氏は「私に対してはいつも親切で笑顔を絶やさず、練習場でも非常にリラックスしていた」が、時には物凄い剣幕で選手たちを怒鳴りつけることもあり、その様子は「ヘアドライヤー」と呼ばれて恐れられていた。

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