バルサ監督、コロナ禍による「5人交代制」導入に嘆き 「我々のスタイルに害を及ぼす」
セティエン監督は「疲弊した選手がいることでできる“穴”は発生しない」と指摘
6月11日に再開が決まったスペインのラ・リーガは、39日間で各クラブ11試合を戦う超過密日程で2019-20シーズンの全消化を目論んでいる。そのなかで選手の負荷軽減のためにFIFA(国際サッカー連盟)が2020年限定で選手交代枠を「5人」にすることを決めたが、その“新しい基準”が不利に働くのでは、と見ているのはバルセロナを率いるキケ・セティエン監督だ。
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スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」や「AS」紙によると、セティエン監督はラス・パルマス諸島サッカー連盟のYouTubeチャンネルにて、オンラインでの動画チャットでリーガ中断ならびに再開に向けての現状を分析した。
「グループで練習する時間がもっとあるかとは思っていたのだが、あと2週間でリーグが始まることになる。我々としてはもっと時間が欲しかったと思っている。もちろん選手はとても力強く練習していて、よくやっている。怪我人が少なく済むことを願いたい」
準備期間の短さを指摘するとともに触れたのは、選手交代5人制についてだ。
「それが害を及ぼすか、利益をもたらすかは実際には分からないが、我々のプレースタイルに対しては害を及ぼすと思う。我々はラスト数分間で多くの試合を決定づけてきたことを覚えている。もし、対戦相手がその時間帯に新たな選手を投入する選択肢を与えた場合、疲弊した選手がいることでできる“穴”は発生しない。ただその一方で、(交代によって)ある時間帯に選択肢をチームに与えることができるかもしれない」
攻撃のオプションが増える一方で、ボールを保持して相手を消耗させたとしても、多くの選手交代でしのごうとするクラブが増えるのではないかと見ている。高いボールポゼッションを標榜するセティエン監督とバルサのスタイルは、コロナ後のサッカーでどんな影響を受けるのかも焦点の一つとなるだろう。
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(FOOTBALL ZONE編集部)