名門ミランで貫く本田の流儀 483日ぶりのゴールに「一つ山を越えた」

安堵感も漂わせ「今後の人生に生きていく」

 リーグ戦では483日という長きに渡る沈黙が続いた背番号10だが、深刻なゴール欠乏症は豪快な一撃によって解消された。苦しみを乗り越えたことにより、試合後の本田は安堵感も漂わせていた。

「みんなは僕のこと、どう思っているか分かりませんけど、良くも悪くもまたいつも通り、自分らしく。もう無理だろうと思われたところで、一つ山を越えたし、今後の人生に大きく生きていくでしょうから、またとんでもない谷底に落ちそうな時にも、僕の言葉に意味を傾けてもらえたらと思います」

 前半戦は控えの日々が続き、現地メディアからは「パンキナーロ(ベンチ要員)」という不名誉な称号を与えられた。これまでのキャリアのなかで、最も深刻と思われるスランプに陥ったが、本田はこの日のジェノア戦で公式戦11試合連続のスタメン出場を果たし、1得点1アシストという結果を手にした。観る者すべてに大きなインパクトを与えた一撃をきっかけに、本田はこれまで以上に自分らしいプレーを貫くつもりだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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