大荒れの上位対決でインテルが痛恨の逆転負け 長友フル出場も失点防げず
両チーム合わせて3選手が退場に…
しかし、今度はインテルにとって不運な判定が下される。同37分、FWフェデリコ・ベルナルデスキの突破をインテルDFテレスが見事にストップしたが、これがファウルの判定。さらに、この日2枚目のイエローカードが提示され、退場処分になった。テレスの足は明らかにボールを弾き出していたため、インテルにとってはかなり厳しい裁定になった。
10人になったインテルは長友を左に回し、FWパラシオに代えDFダニーロ・ダンブロージオを右サイドバックに投入。敵地で引き分けを狙いにいくが、ここで守り切ることができなかった。アディショナルタイム1分、FWサラテのシュートをGKハンダノビッチが弾いたボールはFWクマ・ババカルの足に当たり、ゴール内へ。ババカルと競り合っていた長友だが、このゴールを防ぐことはできなかった。
さらに試合は最後まで荒れる展開になった。表示された3分のアディショナルタイムが過ぎ、試合終了まであとわずかというところでハーフライン付近でインテルがスローインを得ると、フィオレンティーナFWサラテがボールを渡さずに小競り合いに発展。結局、サラテにここでレッドカードが提示された。インテルの最後の望みを乗せたロングボールはつながらず、試合終了の笛が鳴ったが、直後に主審の目の前でインテルMFコンドグビアが拍手をした行為が侮辱的と判断され、こちらもレッドカード。最終的に両チーム合計3人が退場処分となった。
インテルはこの敗戦で3位フィオレンティーナとの勝ち点差が4に開き、来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権の3位へ黄色信号となった。さらに5位の日本代表FW本田圭佑が所属するACミランとの勝ち点差も2と、上だけでなく下も気になる状況になってしまった。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images