大荒れの上位対決でインテルが痛恨の逆転負け 長友フル出場も失点防げず
終盤に退場者を出しフィオレンティーナに敗れる
不安定なジャッジも相まって終盤に大荒れとなったゲームで、インテルは痛い敗戦を喫した。14日の敵地フィオレンティーナ戦で、日本代表DF長友佑都が所属するインテルは試合終了間際に決勝弾を許し、1-2と敗れた。長友は右サイドバックとして先発出場し、味方に退場者が出た後半35分過ぎに左サイドバックへシフトチェンジ。しかし、奮闘むなしく上位対決に敗れている。
試合は立ち上がりからフィオレンティーナのカウンターが効果的に機能する展開になった。守勢に回るインテルは開始5分にGKサミル・ハンダノビッチ、同14分にはDFアレックス・テレスが決定機をなんとか防ぐプレーを見せ、先制点を渡さない。
すると、ゴールはインテルに生まれる。同26分、MFジョフリー・コンドグビアとのワンツーでFWロドリゴ・パラシオが相手最終ラインの裏を突くと、パラシオがゴール前右サイドからマイナス気味に折り返したボールに、MFマルセロ・ブロゾビッチが反応。右足でシュートを押し込み、1-0とインテルが先制して前半を終えた。
後半に入ると、ホームのフィオレンティーナが攻勢を強め、同点ゴールを奪う。同15分、右サイドからのクロスをインテルDFミランダがクリアしようと頭で触ったボールはコースが変わり、相手MFボルハ・バレロの下へ。このボールを頭で合わせられ、1-1の同点とされた。
そして試合は次第に荒れ模様になっていく。その一端を作ってしまったのが、審判団の不安定なジャッジだった。まずは後半19分、ショートコーナーからフィオレンティーナFWマウロ・サラテがシュートを放つと、インテルのDFテレスが右手でブロック。明らかにPKが与えられるプレーだったが、審判団はこれを見逃した。インテルにとっては幸運だったが、スタジアムは騒然となった。