リバプール主将、優勝時の”無観客”を懸念 後にファンとともに「何かのお祝いをできると確信」
優勝目前のリバプール、MFヘンダーソンが無観客試合を気に掛ける
ドイツ・ブンデスリーガがいち早く再開し、スペインのラ・リーガも6月の再開を目指す動きを見せているが、イングランドのプレミアリーグは再開方針こそ決まったもののまだ日程については発表されていない。その中にあって栄光の時を待つのは、2019-20シーズンで独走を続けているリバプールだ。
ほぼ優勝に手をかけているなかで、主将のイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンが英公共放送「BBC」のラジオ局の取材に応じ、熱狂的なファンと優勝を分かち合えないであろう将来に気をもんでいる。
「(シーズンについては)まだ終わっていないからね。やるべきことは残っているし、シーズン終了まで高いレベルでプレーする必要がある。フルシーズン戦うことを確認し、できる限り力強くたどり着きたいから」
2位マンチェスターシティとは勝ち点25もの差をつけており、残り9試合で2勝すれば自力優勝という圧倒的な優位な条件にある。しかし「僕らは従うべき(練習)プログラムがあったので、選手のうち何人かはロックダウン前よりもうまくいっているよ。練習に戻れたことは素晴らしいし、誰もが快適かつ安全だと感じている」と語る通り、ユルゲン・クロップ監督率いるチームに慢心は全くなさそうだ。
その一方でヘンダーソンが気にしているのは、無観客試合のようだ。
「僕らが勝つかどうかは置いておいて、優勝トロフィーとファンがともにいない(受け取るだけになる)んだ。上手くいけば、それは実現するだろう。とてもいい立場にいるから…もしプレミアに優勝したらみんながとても幸せだけど、将来にも目に向けたい。ファンがスタジアムに戻ることが許可された際には、何かのお祝いをできると確信している」
リバプールは3月のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)アトレチコ・マドリード戦の開催によって“クラスター化”が生まれたなど、辛いニュースが続いている。そんな熱狂的なクラブに、選手と熱狂的なファンがいつか喜びあえる時はやってくるだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)