CL決勝史に残る名場面 リバプールGK、“神セーブ”連発動画に反響「信じられない」
リバプールGKデュデク、ミランFWシェフチェンコの決定的シュート2発を“奇跡的”セーブ
新型コロナウイルスの影響で中断している今季のプレミアリーグでトップを独走しているリバプールは、これまでUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で6度の優勝を誇る。そのうちの一つ、2004-05シーズンのCL制覇では、ACミランとの決勝戦で3点差からの大逆転劇を演じ、“イスタンブールの奇跡”としてファンの間で語り継がれる名勝負となった。この一戦から今年で15年目を迎え、CL公式ツイッターは当時の名場面を回顧。延長終了間際にリバプールの元ポーランド代表GKイェルジ・デュデクが見せた“ミラクルセーブ”の動画を投稿すると、「信じられない」「セーブできたのが不思議」などの声が上がっている。
04-05シーズンから就任したラファエル・ベニテス監督の下、クラブ通算5度目のCL制覇を狙ったリバプールは、苦しみながらもグループリーグを突破。ベスト16以降は、レバークーゼン、ユベントス、チェルシーをそれぞれ下し、トルコのイスタンブールで行われた決勝へと駒を進めた。迎えたミランとの一戦では開始早々、相手のFKから元イタリア代表DFパオロ・マルディーニに先制点を献上すると、前半の終盤には元アルゼンチン代表FWエルナン・クレスポに2点を加点され、3点ビハインドで前半を折り返す。
しかしリバプールはそこから怒涛の反撃を見せ、後半8分に元イングランド代表MFスティーブン・ジェラードが1点を返すと、その3分後に元チェコ代表MFヴラディミール・スミチェル、さらに後半15分には元スペイン代表MFシャビ・アロンソが加点し、試合を振り出しに戻す。その後は両者ともスコアを動かせず、試合は延長戦を挟んでPK戦へ。迎えたPK戦では、GKデュデクが相手のシュート2本を止める活躍もあり、リバプールが3-2で勝利。1983-84シーズン以来、21年ぶりの欧州一に輝いた。
大会史に残る激闘となったこの決勝戦において、CL公式ツイッターがピックアップした名場面は、GKデュデクが見せた“ミラクルセーブ”だ。延長後半の終了間際、ミランの元ウクライナ代表FWアンドリー・シェフチェンコが放った強烈なヘッド、さらには、こぼれ球に反応したシェフチェンコの至近距離のシュートを、立て続けにセーブ。この奇跡に近い“神セーブ”に対して、返信欄には「信じられない」「セーブできたのが不思議でならない」「2度目のセーブはどうやったの」と驚愕するものから、「ヒーローだ」「このセーブがなければリバプールは優勝できなかった」と、決定的なピンチを間一髪で阻止したデュデクを称えるコメントも上がるなど、当時歓喜に浸ったリバプールファンたちを再び興奮させていた。