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英国のコロナ“一大感染地域”はリバプール、チェルトナムと調査機関が判定 「苦しみと死の増加を…」
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リバプールでのCLアトレティコ戦とチェルトナムでの競馬イベントが感染拡大の要因か
新型コロナウイルスの感染が大きく広がった英国で、3月上旬に大規模なサッカーと競馬のイベントが開催されたリバプールとチェルトナムの2箇所が感染の“ホットスポット(一大感染地域)”になっていたと調査機関が明らかにした。英公共放送「BBC」が報じた。
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イギリスでは全土で新型コロナウイルスの感染者が約26万人、死者数も約3万7000人と欧州の中でも特に被害が大きい。サッカーのプロリーグも3月中旬から中断され、現在は6月中旬の再開を目指している。
シーズンの中断が決定する直前の3月11日、日本代表MF南野拓実の所属するリバプールの本拠地アンフィールドでは、スペインのアトレティコ・マドリードを迎えて、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦第2戦が行われた。
この試合は英国でロックダウン(都市封鎖)の措置が取られる直前に行われたもので、スペインからは3000人以上のファンが遠征し、スタジアムは5万人以上を動員。この試合の開催が感染拡大を助長させたと指摘する声が挙がっている。
英国で行われていたCovid-19(新型コロナウイルス)の追跡プロジェクトの調査結果によると、CLが行われたリバプールと同時期に25万人以上の観客を動員した競馬イベント「チェルトナム・フェスティバル」が行われたチェルトナムの2つの地域が感染の“ホットスポット”になっていたことを指摘している。
300万人以上から集めたデータによれば、この二つの地域に住む20~69歳のうち、およそ5〜6%が新型コロナウイルスの症状を呈していたという。
調査に関わった研究者は、3月に開催されたCLとチェルトナム・フェスティバルの両イベントが「苦しみと死の増加を引き起こした」と指摘した。
大きな被害が出ている英国では今後、国外からの入国者に14日間の隔離を義務付けるなど、第2波での拡大を防ぐべく徹底的な対策に乗り出している。
(FOOTBALL ZONE編集部)