元アルゼンチン代表リケルメ、伝説の“回転式一人パス”に再脚光 「史上最高の股抜き」
2000年のスーペルクラシコでライバルチームのDFジェペスを華麗な足技で粉砕
元アルゼンチン代表MFフアン・ロマン・リケルメは、古典的な10番タイプの司令塔として人気を博した。抜群の技術を誇ったテクニシャンが20年前に繰り出した華麗なる股抜きが再脚光を浴びている。
時は遡ること20年。2000年5月24日、南米大陸王者を決める「コパ・リベルタドーレス」準々決勝でブエノスアイレスに本拠地を置くボカ・ジュニアーズとリーベル・プレートのダービーマッチ「スーペルクラシコ」が行われた。
第1戦は2-1とリーベル勝利で迎えた第2戦、元アルゼンチン代表FWマルセロ・デルガド、リケルメ、元アルゼンチン代表FWマルティン・パレルモのゴールでボカが3-0と勝利。2戦合計スコア4-2で準決勝に駒を進めたが、見どころはゴールシーン以外にもあった。
後半、右サイドのタッチライン際でボールを受けたリケルメに対し、リーベルの元コロンビア代表DFマリオ・ジェペスがマッチアップについた。リケルメは相手がプレッシャーをかけにきた瞬間、相手に背を向けながら右足裏でボールを操って股の下を通し、そのまま反転して“一人パス”を完成させた。
コロンビア代表で通算102試合に出場し、パリ・サンジェルマンやACミランでもプレーした実力者ジェペス相手の華麗な大技に、当時の実況も「ショータイム!」と絶叫。アルゼンチン紙「Ole」は「史上最高の股抜き」と回顧し、同紙公式インスタグラムにはファンから「スーパークラック」「魔法」「DFに同情の余地がある」といったコメントが寄せられた。
すでに20年が経過しているが、人々の記憶にはまだ鮮明に残っているようだ。
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