新型コロナでバルサ経営が危機に? 現地メディアCEOが懸念「本意ではない負債を…」
欧州全体では8000億円以上の損失が発生と予測 特にバルサは被害が甚大か
欧州でいち早く再開されたドイツのブンデスリーガに続き、スペインのリーガ・エスパニョーラも6月上旬から中旬の再開に向けて動き始めている。一方、新型コロナウイルスの影響による中断で、各クラブの経営への影響は避けられない。スペイン紙「マルカ」によると、現地のメディアグループのCEOは、特にバルセロナの経営状況を懸念しているのだという。
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同紙が保有するラジオ局のインタビューに応じたのは、「メディアプロ」という企業のCEOを務めるハウメ・ロウレス氏だ。国際的なテレビ放映権の代理店を務め、スペインにおけるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)とUEFAヨーロッパリーグ(EL)の放映権を所有する同社はサッカー経営について熟知しており、新型コロナウイルスによる影響についてこのように話している。
「誰も心配していないようだが、コロナウイルスによって本意ではない負債を抱える必要があるし、そのお金は戻ってこない。また数億ユーロというモラルに反した契約が止まることも認識する必要がある。それはサッカー界全般、特にバルセロナで起こるだろう」
アルゼンチン代表FWリオネル・メッシら有名選手に高額の年俸を支払い、近年は毎年のように1億ユーロ(約117億円)超えの移籍金で大型補強を行ってきたカタルーニャの雄だが、「1億5000万ユーロ(約176億円)を払う予定はないだろう。そもそも金銭が手元になく、銀行から入手することもできないからだ」と、ビッグクラブが行ってきた従来のような経営ができなくなると指摘している。
同氏は「欧州全体で70億ユーロ(約8217億円)、スペインで6億ユーロ(約70億円)」の損失があると予測している。無観客試合によって入場料収入を失うなど全クラブが苦境に陥るなか、特に経営規模の大きいバルセロナがどのような舵取りを見せるのか注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)