「2-0で前半をリード」 クライフ氏、肺がんにも”美しく勝利せよ”
本人の公式サイトで声明を発表
昨年10月に肺がんが見つかったトータルフットボールの”カリスマ”ヨハン・クライフ氏が、13日に自身の公式サイトで現在の闘病生活を明かし、完治に向けて順調な回復ぶりを果たしていると伝えている。
現役時代、クライフはバルセロナ、アヤックスなどに所属してバロンドールを3度受賞。そして1974年の西ドイツ・ワールドカップでは、決勝で開催国に1-2と敗れながら『トータルフットボール』と呼ばれる全員攻撃・全員守備のスタイルで、世界に衝撃を与えたオランダ代表の旗手となった。また、好んで着用した背番号14は、彼の代名詞として今も知れ渡っている。
サッカー界の革命児は、指揮官としてもその才覚を発揮した。88年に古巣バルセロナの監督に就任すると、90-91シーズンからリーガ・エスパニョーラ4連覇を達成。特に91-92シーズンにはクラブ史上初となるチャンピオンズカップ(現UEFAチャンピオンズリーグ)制覇へと導いた。元ブラジル代表FWロマーリオ氏、元ブルガリア代表FWフリスト・ストイチコフ氏、元オランダ代表DFロナルド・クーマン氏(現サウサンプトン監督)らを擁したチームは、『ドリームチーム』として称賛された。
ボールポゼッションを重視し、攻撃に人数をかけるアグレッシブなスタイル。それは現在のバルサ、そしてクライフ氏とは指揮官と選手の関係だったジョゼップ・グアルディオラ氏(現バイエルン監督)らにも継承されている。
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