精彩を欠いたドルトムント 連動性に乏しく、香川も「勝ったことで救われた」

後半戦に入り苦悩を深める「小さな魔法使い」

 今季の香川は4-3-3の左インサイドハーフとしてプレーし、以前と比べて組み立てへの関与も増えた。開幕から14試合連続スタメン出場で、ゲームメイカーとして機能していた。しかし、昨年12月からレギュラーの座を剥奪され、前半戦だけで4得点7アシストを記録したが、後半戦は4試合のうち、出番を得たのは2試合(145分間)で、得点もアシストも0となっている。

「なかなか上手くボールを受けられていないですし。でもチームとしても、攻撃に関してはうまくボールを回せていないところがあるので、そういう意味ではチームとしても、もうひとつ工夫が必要になってきます。そういうところで自分も違いを作ることが必要ですし。ただ、今はボールを受けた時に窮屈な状況がすごく多いので、それが自分のミスにつながって……。今日もイージーなミスがありましたし、ちょっと苦し紛れになって出す状況もあったので。そういう意味でも、やはり改善していかないといけないです」

 香川は問題意識を持っているものの、力を発揮できない悔しさを憂いていた。前半戦の活躍ぶりから、地元メディアに「小さな魔法使い」と命名されていた背番号23だが、今は苦難の時を迎えているようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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