「女性らしさ」「なでしこらしさ」「サッカー選手らしさ」のバランスを重視

　なでしこリーガーである彼女たちの“本職”は、サッカー選手としてプレーで魅せることだ。ただ、そのなかでも八坂は、女子アスリートとしてのこだわりを持ってキャリアを歩んでいる。

「正直、『女子サッカーだから』『男っぽい』という言葉は好きじゃありません。やっぱり女性なので、女子力というか、女性らしく、なでしこらしく、サッカー選手らしくいたいなと思います。○○系ファッョンというこだわりはないですけど、私服ではアスリートの良さを出した格好もすれば、女性らしい格好もしたいですね」

　リーグからチーム活動休止の要請が出ているため、INACはビデオ会議アプリを使い、筋トレや体幹トレーニングを実施。八坂は他にも毎日欠かさずボールに触れ、タッチ感覚を失わないように努め、開幕に備えて準備を続けている。

「必ず開幕する日が来ると思うので、その際に全力でパフォーマンスできるように私たちも今コンディションを整えています。しっかりみんなで乗り越えたいと思いますし、試合が開催された際はぜひ応援に駆け付けて頂けたら嬉しいです」

　所属2年目を迎え、名実ともにINACの中心メンバーへの階段を上る八坂の、ピッチ内外の“行動力”から目が離せない。

※取材はビデオ会議アプリ「Zoom」を使用して実施。