名将リッピ、クラブとリーグの“外国籍枠”に持論 望ましい自国選手枠「65%」を指摘
リッピ氏、ユベントスやインテルの若手獲得の動きを感激 「象徴的なことになる」
クラブと代表チームの両方で初めて世界一になるという金字塔を打ち立てたイタリア人の名将マルチェロ・リッピ氏が、クラブチームとリーグ全体における適切な自国選手と外国人選手のバランスについて話している。イタリア紙「トゥット・スポルト」が報じた。
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リッピ氏は、ユベントス時代に当時のイタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロやフランス代表MFジネディーヌ・ジダンを擁したチームで、トヨタカップ(現クラブワールドカップ)を制して世界一になった。そして、2006年にはイタリア代表を率いてドイツ・ワールドカップで世界一に輝き、指導者としてクラブと代表で世界の頂点に立った。
近年では中国で指導をしていたが、現在はイタリアに戻ってご意見番のような立場になっている。セリエAではユベントスが8連覇しており、今季はインテルが復活の兆しを見せている。そうしたトップクラブが現在、イタリア人の若手の才能を獲得すべく動いていると報じられるが、そのことをリッピ氏は歓迎しているようだ。
「もしユベントスやインテルが(フェデリコ・)キエーザや(サンドロ・)トナーリ、(ガエターノ・)カストロヴィッリ、(ニコロ・)ザニオーロ、(ロレンツォ・)ペッレグリーニを本気で獲得しようとしているなら素晴らしい。これは重要であり、象徴的なことになるからだ」
リッピ氏が名前を挙げた選手の中で、ザニオーロとペッレグリーニはローマでプレーして欧州のカップ戦にも出場するチャンスを得ているものの、キエーザとカストロヴィッリはフィオレンティーナ、トナーリはブレシアで国内のみのプレーになっている。ユベントスやインテルが獲得して国際経験を積むことは、将来的にイタリア代表で中心選手としてプレーするうえでも不可欠だという考え方が、元代表監督のリッピ氏にはあるという。