ザッケローニ氏がセリエAのスクデット争いでASローマとフィオレンティーナを優勝候補に挙げる

 

フィオレンティーナを率いるモンテッラ監督は「他のどの監督よりも興味深い存在」

 

 ローマはモロッコ代表DFメディ・ベナティアをバイエルン・ミュンヘンに放出し、守備の柱を失ったかに見えるが、「(ローマのスポーツディレクター)サバティーニは代わりとなる最高の選手を補強した。マノラスだ(前オリンピアコスのギリシャ代表DF)。ベナティアとは違うタイプ。対人やポジショニングなど違いがあり、より守備的なタイプ。W杯では、よく走った。強い印象が残っている。相手のボールを常に奪いにいった。すごくスピードがある」とし、大きな不安とならないとも分析している。

 また、38歳のフランチェスコ・トッティも称えており、「トッティのおとぎ話は素晴らしい。自分自身に感謝しなければならない。あの年齢でまだ決定力が持てるのは、ポジションをFWに変えたことにも関係性がある。エネルギーの消耗を減らして、より自らの有効性を高めている。1試合で見せる3回から4回の、彼だからこそ見せられるプレーが今でも試合を決定付けている」と話している。

 ザッケローニ氏はフィオレンティーナの戦力も高く買っているようで、試合を決定づける選手については「3人だ。ファン・クアドラード、ジュゼッペ・ロッシ、マリオ・ゴメス。ロッシのコンディションに疑問符が付いてしまうことが残念だ。チームの結果を左右してしまうリスクがある」と分析。

 さらに「フィオレンティーナに付加価値を加えた真の存在」について、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督を挙げ、「とても高く評価している。彼の仕事ぶりはすごくよく見える。チームを向上させたい情熱がある。新しい顔ぶれの中でも、より優秀な監督。他のどの監督よりも興味深い存在だ」と称賛した。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

 

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