波紋を呼んだ“禁断移籍”、スペイン代表監督が回想「レアルは契約延長を望んだが…」
レアルからバルサへ移籍金ゼロで移ったルイス・エンリケ
スペイン代表の監督を務めるルイス・エンリケ監督は、現役時代の1996年にレアル・マドリードからバルセロナへ移籍し、国内の宿敵クラブへ“禁断移籍”とあって波紋を呼んだ。当時のことを振り返った様子をスペイン紙「マルカ」が報じている。
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ルイス・エンリケ監督は、「長い時間が経って、私のなかでは美しい思い出の一つになっている。私はレアルとの5年間の契約が終わった。その後の契約延長の交渉は合意に達しなかったんだ。彼らは契約更新を望んだが、合意できなかった。そこから私は、自分の行動通りの決断をしたんだ」と、レアルとの契約が合意に達しなかったことから移籍したことを明かした。
移籍金ゼロでレアルから宿敵のバルサへ移籍したため、大きな反感を買った。当時の反応について「驚かなかった」と言うルイス・エンリケ監督は、「誰もが良いように言われたい。でも、この世界ではメディアで噂を流されると、様々なことを言われる。当時、カペッロ監督は『移籍金ゼロで移籍したことが理解できない』と話していたけれど、1人の選手としては満足感を覚えている」と振り返った。
レアルのファンの怒りを増幅させたのが、クラシコでのゴールパフォーマンスだった。古巣のホームスタジアムであるサンティアゴ・ベルナベウの試合に出場したルイス・エンリケは、豪快なミドルシュートを決めると、臙脂と青のユニフォームを見せつけるように引っ張るゴールセレブレーションを見せたのだ。
その行為について問われたルイス・エンリケ監督は「得点を挙げたクラブのためにも、ゴールは祝わなければいけない」と、ゴールセレブレーションまでが仕事だったと話している。
2000年には、元ポルトガル代表FWルイス・フィーゴがバルセロナからレアルへ移籍したことで、バルサのファンを敵に回すこととなったが、こうした「禁断の移籍」が両クラブの対立を盛り上げるストーリーとなっているのは確かだろう。
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(FOOTBALL ZONE編集部)