「ミスター・トリニータ」の歴史的ヘディング弾! 高松大樹、大分を初戴冠に導く一撃
藤本憲明が“全国区”となった2019年開幕戦のゴール
あれからチームはJ1、J2、J3を行き来した。その道のりの起伏は大きかったが、失敗も悲哀も歴史に深みを添えた。そして、J1に復帰した2019年の開幕戦。アウェイ鹿島で、クラブと同じように起伏の大きなサッカー人生を歩んだ藤本憲明が金星をもたらした。
JFLから這い上がったストライカーは、アジア王者の堅守を打ち破る2得点を挙げ、チームを勝利に導いた。さらに、このゴールは藤本自身3年連続開幕戦ゴール。しかもJ3、J2、J1とすべて異なるカテゴリーで決めたこともあり、遅咲きのシンデレラボーイは一躍全国区になり、脚光を浴びた。
物語性のあるゴールに事欠かない大分であるが、今後も想像を遥かに超えるゴールシーンを見届けたい。
柚野真也
1974年生まれ、大分市出身。プロ、アマ問わず、あらゆるスポーツを幅広く取材。現在は『オーエス大分スポーツ(https://os-oita.com)』で編集長を務める傍ら、新聞や雑誌、ウェブなど各媒体で執筆する。一般社団法人日本スポーツプレス所属。