独5部で22戦20ゴールの日本人FW、4部へ“再挑戦” クラブ幹部「本物のストライカーだ」

ドイツ4部リーグのRWオーバーハウゼンがFW寺田俊の獲得を発表【写真はオーバーハウゼン公式サイトのスクリーンショットです】
ドイツ4部リーグのRWオーバーハウゼンがFW寺田俊の獲得を発表【写真はオーバーハウゼン公式サイトのスクリーンショットです】

26歳のFW寺田俊、ドイツ4部オーバーハウゼンが獲得を発表

 ドイツ4部リーグのRWオーバーハウゼンが、5部リーグのSVシュトラーレンに所属する日本人FW寺田俊の獲得を発表した。今回の移籍に対する現地メディアの関心は高く、ドイツで最も歴史あるサッカー雑誌「キッカー」の電子版でも、「日本人ストライカーがオーバーハウゼンへ」との見出しで大きく報じている。

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 1993年生まれで現在26歳の寺田は、ヴィッセル神戸ジュニアユース、滝川第二高を経て立命館大学に進学し、同大学卒業後の2016年夏にドイツでのプレーを決断。デュッセルドルフファーSC(6部)で33試合出場42ゴール、FSVフォービンケル(5部)で31試合出場13ゴールという結果を残し。昨シーズンから当時4部リーグに所属していたSVシュトラーレンへのステップアップを果たす。同シーズンでシュトラーレンは成績不振により5部に降格となったが、寺田はチームに残り、今シーズンはここまで公式戦22試合に出場して20ゴールをあげる活躍を見せ、このハイパフォーマンスで4部への再挑戦権を得た。

 オーバーハウゼンは1990年代から2000年代はじめにかけて2部リーグに所属していて、ドイツの西部地区では有名な古豪クラブの一つと言える。寺田の移籍を主導し、同クラブでスポーツディレクター(SD)を務めるパトリック・バウダー氏は、「シュンはどこにゴールがあるのかが分かっている、本物のストライカーだ」と同選手の実力を高く評価し、さらに「我々は長い間シュンのことをチェックしていたんだ。彼が、これからはオーバーハウゼンのために点を取りに行ってくれることが決まって嬉しいよ」とも語り、移籍成立への喜びを口にしている。

 また、寺田自身も今回の移籍について、「2シーズンにわたって素晴らしい時間を過ごさせてもらったSVシュトラーレンにはとても感謝していますし、皆さんのおかげで次のステップに進むためのチャンスを得ることができました。オーバーハウゼンという伝統のある素晴らしいクラブのためにプレーできることを、今はとても楽しみにしています」というコメントをオーバーハウゼンの公式サイトに寄せ、古巣への感謝とともに新天地での飛躍を誓っている。

 毎年、多くのプロ未経験の日本人選手がドイツへ挑戦にやって来るが、5部もしくは6部のクラブを渡り歩くケースが大半で、そこから4部以上のカテゴリーへステップアップを果たす例は稀なのが実情であるという。そのため寺田の活躍は、海外挑戦を考えている日本のアマチュア選手にとって、今後大きな励みになるはずだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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