ビルバオ39歳FWアドゥリス、リーガ再開前に引退決断 「体も十分だと言っていた」
スペイン国王杯で有終の美を飾るはずだったなかで決断「素晴らしい次の道の始まり」
新型コロナウイルスによって世界中のサッカーが影響を受けるなか、1人の偉大なスペイン人ストライカーが今シーズンの再開を待たずして引退を決断することになった。
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現地時間20日、自身のツイッターにて「時が来た」と更新したのはアスレティック・ビルバオの元スペイン代表FWアリツ・アドゥリスだ。バスクの雄であるビルバオの下部組織で育った39歳のアドゥリスは、181cmの身長以上に屈強な肉体を生かしたプレーとゴールセンスによって、マジョルカ、バレンシアなどでも活躍。2009-10シーズンのマジョルカ時代にはリーグ戦12得点を挙げてUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場に導く原動力になった。
そのアドゥリスは2012年夏にビルバオに復帰して以降もコンスタントに二桁得点をマーク。また2017-18シーズンのELでは37歳にして得点王に輝くなど、実力派の点取り屋として力を発揮した。
そのアドゥリスは2019-20シーズンでの引退を表明。「昨日、ドクターに医者の診察を受けに行くべき、できる限り早く人工股関節を入れて日常生活を送れるようにしたほうがいいと言われたんだ。残念だが、俺の体も十分だと言っていた」と、長年の酷使で痛めた体を思っての判断だとした。
ビルバオは今季、スペイン国王杯(コパ・デル・レイ)で決勝進出を果たしており、アドゥリスにとって最後の大舞台となるはずだった。しかし、「残念なことに、我々はもっと厳しい状況に直面している。苦しめられているパンデミックは、大きなダメージを我々に残し、それと共存していかなければならない」とコロナ禍によってシーズン延期となったことが、決断のトリガーとなったようだ。
アドゥリスは「まだ“アディオス”と言う時間はある。夢見ていた決勝戦のことは忘れよう。これは、私にとって忘れられない、素晴らしい次の道の始まりなんだ。(バスク語で)本当にありがとう」と締めくくっている。
バスクが生んだ質実剛健なセンターフォワードのキャリアの締めくくりは、新型コロナウイルスに揺れる現在を象徴するものとなってしまった。
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(FOOTBALL ZONE編集部)