ブンデス、再開初戦の”接触プレー”記録に注目 タックルやドリブルが減少傾向「10回近く…」
一足先に再開びブンデスリーガ 感染予防策が注目されるなか、接触プレーが減少傾向
新型コロナウイルスの影響で中断していたドイツ1部ブンデスリーガは現地時間16日から約2カ月ぶりに再開した。欧州で最初に再開を決断したことから試合の運営などに対しても大きな注目が集まっているが、英紙「デイリー・メール」によれば再開初戦となった第26節では全体的に接触プレーの回数が減少傾向にあったというデータが出ているという。
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試合は無観客で行われ、ベンチ入りメンバーはマスク着用が義務付けられた。ベンチでも一定の間隔を空けて座り、ピッチに立つ選手もゴールセレブレーションなどで抱き合ったり、接触するような行動は控えられた。試合後の記者会見などもリモートで行われるなど、これまでとは全く異なる環境となっていた。
当然プレー中は選手同士の接触が避けられないが、やはり選手たちは無意識のうちに接触プレーを避けるようになっていたのかもしれない。「デイリー・メール」はブンデスリーガ再開初戦のスタッツを公開。それによると接触を伴うタックルや、接触に繋がりやすいドリブルの回数が、中断以前に比べると減少傾向にあるという。
まだ再開1試合時点でのデータではあるが、タックル数に関しては中断前に1試合平均33.5回だったものが、30.5回に減少。ドリブル回数も試合平均38.5回から29回へと大きく減少している。
選手の総走行距離平均は中断前が144.4マイル(約232キロメートル)から143.4マイル(約232キロメートル)とほぼ横ばい。スプリント総回数も1試合平均で440.6回から436.2回と微減だった。一方で空中戦回数は1試合平均68.3回から71回と若干の増加となった。
記事では「ドイツトップリーグの選手たちのドリブル回数は10回近く減り、相手選手との接触を警戒する選手がいることが示唆されている」とスタッツから読み取れる傾向について指摘している。
2カ月の中断後の試合でも選手の運動量は落ちていなかったようだが、この社会情勢によって選手のプレー選択には変化が起きているのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)