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“天才”小野、フェイエノールトでの芸術的ゴール2発に再脚光 「歴代ロング弾TOP25」選出
古巣フェイエノールトが公式YouTubeチャンネルで特集、小野の2ゴールがランクイン
日本サッカー史に残る“天才”プレーヤーとして、多くの人がその名前を挙げるのが元日本代表MF小野伸二(FC琉球)だろう。まるで足に吸い付くようなボールタッチや、創造性あふれるプレーは日本にとどまらず海外でも称賛を集めてきたが、古巣フェイエノールトは公式YouTubeチャンネルで「歴代ロングシュートTOP25」を選出。小野の華麗な一撃が2本紹介されている。
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40歳となった小野は今季、J2のFC琉球でプロ23年目を迎えている。その長いキャリアの中で最も輝いていた時期と言えるのが、2001年から5シーズンを過ごしたオランダの名門フェイエノールト時代だろう。21歳で加入した小野は移籍1年目からスタメンに定着し、UEFAカップ(現UEFAヨーロッパリーグ)では日本人選手として初めて欧州カップ戦優勝を成し遂げた。
2000年代のフェイエノールトで英雄の1人に数えられる小野の名前は、クラブ史にしっかりと刻み込まれており、今回、公式YouTubeチャンネルで公開された「歴代ロングシュートTOP25」でも堂々2本が紹介されている。
まず17位に入ったのが、04-05シーズンの敵地ヴィレムII戦の一撃だ。ゴール正面約25メートルの位置で右サイドからパスを受けた小野は、左にボールを流しながら右足でワンフェイクを入れ、左足を一閃。インフロントで狙いすましたシュートは、相手GKの頭上を越え巻くようにしてゴール左隅に吸い込まれた。
そして12位に選出されたのが移籍1年目の01-02シーズン、本拠地AZアルクマール戦で決めた“神ループ弾”だ。右サイドから中央にパスを送ると、ペナルティーエリア手前でボールを受けた元デンマーク代表FWヨン・ダール・トマソンが後方に落とし、そこに走りこんだのが小野だった。相手2人が寄せるなか、小野はダイレクトで右足を振り抜くと、約25メートルの芸術的なループシュートが相手GKの頭越しに決まった。“神ループ弾”が決まった瞬間、ホームは大歓声に包まれ、小野も両手をクルクルと回してファンの声援に笑顔で応えた。
1位に選ばれた元オランダ代表DFジョバンニ・ファン・ブロンクホルストをはじめ、パワー系の豪快なロングシュートが多く選ばれたなか、小野の2ゴールはともに観る者を唸らせる芸術性の高いもの。数々の華麗なテクニックを見せた日本の“天才”は、オランダの名門で今も愛されているようだ。