宮市亮、イングランド時代の“転機”を英指摘 「正しかったのか疑問が残る」移籍とは?

アーセナル時代の宮市亮【写真:Getty Images】
アーセナル時代の宮市亮【写真:Getty Images】

フェイエノールトで活躍後、残留争い中だったボルトンへの期限付き移籍を疑問視

 ドイツ2部ザンクト・パウリの元日本代表FW宮市亮は18歳当時にイングランドの名門アーセナルに加入し、将来を嘱望された。そのキャリアに英メディア「フットボール・ロンドン」が注目。「アーセン・ベンゲルによって成功を予見された」として、当時を回顧している。

 宮市は2010年、中京大中京高からJリーグのクラブを経由せずにアーセナルに加入。英国の就労ビザ発行基準を満たしていなかったため、初年度はオランダのフェイエノールトへと期限付き移籍した。その後はプレミアリーグのボルトンとウィガンへの期限付き移籍を経験したが、アーセナルのトップチームに定着することはできず、トゥウェンテへの期限付き移籍後、15年にはザンクト・パウリに完全移籍している。

「フットボール・ロンドン」は「宮市亮は(元アーセナル監督の)アーセン・ベンゲルによって成功を予見された」と紹介し、若かりし頃のキャリアに注目。次のように記している。

「フランス人監督は『彼は世界中のクラブが欲しがる才能を持っている』と評していた。18歳になったばかりだったが、当時に日本代表監督で、ACミランでも指揮を執ったアルベルト・ザッケローニからも推薦されている」

 一方で、「4年後にはインパクトを残せずアーセナルを去ることになった」とも指摘。フェイエノールトでは「リョウジーニョ」「日本のメッシ」と呼ばれて高い評価を受けていたことに触れつつ、翌シーズン途中、残留争いに巻き込まれていたボルトンへの期限付き移籍は「正しかったのか疑問が残る。オーウェン・コイル監督の欲しがっていた選手とはタイプが違った」としている。ここがイングランドでのキャリアを左右する“転機”になったと見ているようだ。

 その後のウィガンでは負傷に悩まされ、ほとんど試合に出場することができず。トゥウェンテへの期限付き移籍を経て、最終的にザンクト・パウリへと活躍の場を移すに至った。

 ザンクト・パウリでも負傷に悩まされる時期はあったものの、今季はリーグ戦26試合出場1得点とレギュラーとして不動の地位を築いてきた。同メディアは「若くして過大な評価を受けてしまった選手の1人だが、まだ27歳であり、サッカー界に名前を刻み込むには十分な時間がある」と総括している。ドイツでの“再起”のストーリーがどのように紡がれていくのか、今後も注目したいところだ。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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