韓国Kリーグ、“不気味な女性人形”騒動に新展開 製造業者がクラブに謝罪もマネキン主張
英公共放送「BBC」も特集 仲介会社のディテクターは“手違い”を主張も…
韓国Kリーグの第2節が17日に各地で行われ、無観客のなかで実施されたFCソウル対光州FCの一戦でスタンドに実物大の女性マネキンが置かれ、韓国内、そして海外でも波紋を呼んだ。英公共放送「BBC」によれば、マネキン製造業者がクラブに謝罪したという。
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Kリーグは2月末に開幕を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて延期。その後、無観客を条件に5月8日に開幕を迎え、17日の第2節ではFCソウルが光州FCに1-0と勝利した。無観客とあって、FCソウルは本拠地のスタンドに実物大の女性マネキンを配置して雰囲気を盛り上げたが、これが波紋を呼んでいる。
ハーフタイム頃からオンラインを通じてファンの問い合わせが殺到し、人間にそっくりのマネキンだったことから、愛玩グッズではないかと疑惑の目が向けられた。英メディア「スポーツ・バイブル」は「FCソウルが、スタンドに不気味なプラスチック製の人形を配置」と写真を公開。「ファンの代わりにスタンドに実物大の女性の人形を置いて、みんなを怖がらせた。おぉ…これはゾッとする」と驚きを持って紹介していた。
「公序良俗に反する恐れがある広告は用いてはならない」という韓国プロサッカー連盟の規約違反にあたる可能性があり、クラブに500万ウォン(約43万5000円)以下の制裁金が科されるかもしれないと韓国紙「スポーツ朝鮮」などが報じている。
英公共放送「BBC」によれば、FCソウルは愛玩グッズではなく“プレミアムマネキン”だと主張したが、愛玩グッズを製造するサプライヤーからのものだと認めたという。
「韓国ではポルノグラフィーが禁止されているにも関わらず、人形の一部が成人向けウェブサイドを宣伝する看板を掲げていた。マネキン製造業者はFCソウルに謝罪したとBBCに伝えた。しかし、彼らは人形は“プレミアムマネキン”だと繰り返し述べている」
記事では、「Dalcom」という会社から空席の一部を埋めることを提案され、FCソウル側も同意。合計30体(男性2体、女性28体)のマネキンがスタンドに置かれたが、広告は愛玩グッズを製造するサプライヤーからのもので、試合前にマネキンの写真を撮影したかったとし、「Dalcom」のディテクターを務めるチョ・ヨジュン氏は「彼らは試合が始まる前にすべてのロゴを撤去することになっていた。しかし、いくつかのヘアバンドとロゴが人々の目にさらされた」と弁明しているという。
製造業者が謝罪するなど、マネキン騒動の波紋はさらに広がっている。