なぜメキシコでプロ指導者に? 「日本よりチャンスがある」監督学校、異国で戦う2人のコーチ
日本人指導者が世界で戦うカギは“映像” 「めちゃくちゃ喜んでもらえた」
「日本人が世界のサッカー界で生きていくために、カギになるのが映像だと思います。シンガポール時代、毎試合、対戦相手を撮影する偵察部隊をやっていましたが、それが今になって生きています。モレリアの時も、相手のシステムやビルドアップの仕方、プレッシャーのかけ方などを編集していた。それまで相手チームのスカウティングを映像でやっている人がいなかったので、めちゃくちゃ喜んでもらえたし、チームの役に立てているのかなという実感はありました。下部組織の選手たちにも、欧州の試合の映像を切り取って、説明付きの動画を送ると、それを実践してくれる子もいる。控えだった子が上手くなって、相手のマークを見るタイミングや、トラップ時の体の向きを修正してくれていると、理解してくれているんだなと思います」
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今後の目標は、メキシコで監督学校を最後まで終え、どの世代も指導できるようにし、メキシコで監督になることだという。
「しばらくはメキシコでやって、(担当する)カテゴリーを上げていきたいですね」
新型コロナウイルスの影響で、監督学校の授業も現在はオンラインとなっており、モチベーションを保つのは難しい状況だが、志が折れることはない。給田氏は強い思いを胸に秘め、メキシコでいつの日か監督としてチームを指揮する日が来ることを夢見ている。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)