女遊びに過食症… 長友も慕う悪童ファンタジスタ、レアルでの放蕩の日々を激白

ベッカムよりオレの方がモテモテだ!

「オレだよ! デイビッドはパーフェクトだ。でもアイツは、デイビッドという“キャラ”で振舞っていたんだ。すべての女の子がデイビッドを求めてたけど、もう結婚していたし、子どももいたからね。一方でオレにとっては……食べ物、女の子、フットボール! すべてが完璧な生活だったよ」

 プライベートで欲望のままに生きる一方で、”白い巨人”のユニホームに袖を通したカッサーノは鳴かず飛ばず。それだけでなく、カペッロ監督と衝突して戦力外扱いを受けるなど、レアルでの1年半は屈辱にまみれたものだった。激しすぎる女遊びが不調の原因だったのではないか、と問いただされたカッサーノだが、本当の問題は過食症にあったと振り返っている。

「オレのベスト体重は83kgなんだけど、マドリードに着いた時はすでに93kgあったんだ。それと試合前日に前泊するホテルに友だちがいたから、彼に200~500ユーロ(2万6000円~6万5000円)を渡すと、オレの部屋にどんな食事も持ってきてくれたんだ」

 チームの管理の緩さもあるとはいえ、“悪童ファンタジスタ”ぶりを遺憾なく発揮していたカッサーノ。08年に結婚して以降はコンディションを取り戻し、12年の欧州選手権ではACミランのFWマリオ・バロテッリとの悪童コンビで、祖国を決勝に導いている。

 インテル時代は良き兄貴分としてDF長友佑都を可愛がり、33歳となった今はサンプドリアに所属している。時折見せる問題行動はご愛嬌として、酒池肉林の日々を経ても現役でいられるのは、レアル時代の反省があるからかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング