悪童スアレス、リバプール時代の盟友に明かしたバルサでの処世術

メッシ、ネイマール、イニエスタの凄み

 そんななかで話の核心として触れられたのが、世界最強クラブでの処世術だ。“ティキ・タカ”とも表現される細かなパスワークで崩すのがバルサの代名詞だが、その精緻なスタイルにはスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(現PSG)やチリ代表FWアレクシス・サンチェス(現アーセナル)ら名うての実力者をもってしてもフィットできなかった。「正直なところ、最初はこのスタイルに順応できるとは思っていなかったよ」と本人も語っている。しかし、チーム全体が自分自身の特長を理解してくれたと感じている。

「まずはルイス・エンリケ監督が9番(センターフォワード)のポジションを与えてくれたことが大きい。そしてメッシとネイ(ネイマール)とは魔法のような関係性を築き上げられている。それはイニエスタも同じで……彼も本当にスーパーな選手だ。ピッチの内外で僕をサポートしてくれるんだ」

 かつては執拗なマークにいら立ちを隠せず、噛みつきの暴挙に出て出場停止を食らうなど、メンタル面に大きな課題を抱えていたスアレス。頼れるチームメイトを得たことによって精神面も安定した“悪童”は今、ゴールを奪うことに集中すればいい、最高の環境が築き上げられているようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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