闘莉王が名古屋退団の真相を独占激白! 「自分は必要とされていなかった」
向上心がある以上は「サッカーを続けたい」
若手中心のメンバーで闘莉王、そして、尊敬するGK楢崎正剛というベテランがJ2降格危機に瀕するチームで奮闘した。そして、名古屋が今季もJ1でシーズンを戦う一方、キャプテンとして奮闘し続けた闘将は悩んだ末にクラブを去る決断を下した。今は、新しいチャレンジに向けて胸を焦がしている。
「まだやれる。その気持ちが自分を支えてくれる。ただ単にサッカーをするのではなく、高いパフォーマンスを出す。向上心が自分を動かしてくれる。自分の出来に満足できなければ、引退する。それは常に覚悟していること。だから試合後も、映像で自分のプレーを厳しい目でチェックしている。
そうしたなかで、まだ高いレベルでプレーできる、自分自身がさらに進化できるとの思いがある以上は、サッカーを続けたい。そして、またプロサッカー選手として日本に戻ってきたい。来年、そういう機会があればいいですね」
14日に再びブラジルに旅立つ男の闘志は、まだ衰えていない。いや、故郷ブラジルでの休暇を経て、より旺盛に燃え盛っているように見えた。2010年の南アフリカ・ワールドカップで世界の名だたるFWを抑え込み、日本サッカー史にその名を刻み込んだ超攻撃的DFの挑戦は、まだ終わらない。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
本美安浩●写真 photo by Yasuhiro Honmi