闘莉王が名古屋退団の真相を独占激白! 「自分は必要とされていなかった」
「金額は大きな問題ではなかったが…」
「グランパスからオファーを頂きました。金額は自分の中で大きな問題ではありませんでしたが、新体制、フロントを含めて自分に対する気持ちや必要性というものが感じられなかった。彼らと直接話す機会があったのですが、それが残念でしたね。
もう話の中では、自分はチームの一員として計算されていない。それが感じられなかった自分が、グランパスが勝つためにやっていたことが間違っていた。そういうニュアンスも感じてしまった。それは悲しかった。自分が6年間やってきたことが、評価されていない。新体制でそんな評価を受けるなんて思ってもいなかった。今までで一番厳しい決断だった」
昨季、強化担当者などフロントと会談を持つ機会はあったが、闘将は粉骨砕身した6年間の日々に対する評価、そして新体制における自身の必要性を、その会談から感じ取ることができなかったという。それが名古屋退団を決断した理由だった。
万年中位と揶揄された名古屋が、リーグ屈指の強豪となったのは闘莉王の移籍がきっかけだった。在籍1年目の2010年シーズンには攻守に渡る奮闘に加え、勝者のメンタリティをチームに注入し、名古屋は史上初となるリーグ優勝を最終節を待たずに達成。翌年は柏レイソルに勝ち点1差及ばずに優勝を逃したが、名古屋のイメージは一新された。
「1年目に優勝できた。2年目もあと少しのところだった。でも、その後はチームとして削るものが多く、新戦力が少なかった。3年目以降から戦力がダウンしていった。4、5、6年は大卒、高卒の新人が、当たり前のように試合に出る。そういう状況では優勝争いは難しい。むしろ、J1残留を争うゾーンに位置したこともある。そこでみんな踏ん張った」