ドイツ発“ダミー観客”計画がブラジルにも伝播? 名門が「新たな道」として採用か

ボルシアMGの本拠地であるシュタディオン・イム・ボルシア・パルク【写真:Getty Images】
ボルシアMGの本拠地であるシュタディオン・イム・ボルシア・パルク【写真:Getty Images】

ボルシアMGがファンのパネルをスタンドに置く施策 アトレチコ・ミネイロも追随か

 ドイツ・ブンデスリーガは現地時間16日から無観客での再開が決定している。そんななか、ボルシアMGは観客の“ダミー”をスタジアムに設置する計画を進めているが、これをブラジルの名門アトレチコ・ミネイロも採用しようとしているという。ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」が報じた。

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 新型コロナウイルスの影響で中断していたブンデスリーガだが、欧州各国のリーグに先駆けて16日からの再開を決定。ボルシアMGは元日本代表MF長谷部誠と日本代表MF鎌田大地の所属するフランクフルトとの“再開初戦”をホームで戦うことになっている。

 そのなかで試合とともに注目されているのが、ボルシアMGのとある施策だ。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために無観客試合での開催となるが、スタンドに観客の外見をプリントしたパネルを“ダミー”として設置するという。

 通常、無観客試合は何らかの罰則によるものであり、このような“遊び心”は許容されないケースがほとんどだが、今回は特殊な状況下での実施。ボルシアMGの試みは大きな反響を呼び、アトレチコ・ミネイロもリーグ再開時の参考にしようとしているようだ。

 ボルシアMGではダミーを置くための“チケット”を販売しており、アトレチコ・ミネイロのセルジオ・セッテ・カマラ会長はこの施策によって財政面での危機を乗り越える可能性を見出しているようだ。「グローボ・エスポルチ」は同会長による次のコメントを紹介している。

「この危機から抜け出すための唯一の方法は、新たな道を探ることだ。そこでアトレチコのサポーターに期待している。この状況下でも、彼らはサポートを止めないでくれるだろう。我々もドイツのように無観客試合をしなければならないだろうが、それでもチケットを売るという形がある。適切な価格で、似たようなことをすることになるだろう。ダミーのパネルを作って、収束後はクラブのミュージアムに置いてもいい」

 無観客のスタジアムに彩りを加え、クラブの収入という面でもプラスになる施策なのは間違いない。“ダミー観客”がアトレチコ・ミネイロ以外にも広がっていく可能性はありそうだ。

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