元プレミア名物主審、「イライラさせる選手トップ5」発表 「悪夢」と評したのは?
ベラミーは「悪夢」、キーンは「何をしでかすか分からない」と振り返る
2016年に世界最優秀審判賞を受賞し、現在は中国スーパーリーグで笛を吹くマーク・クラッテンバーグ氏が、「イライラさせる選手トップ5」を発表した。
クラッテンバーグ氏は2004年から17年までプレミアリーグで審判を務め、2015-16シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝や、EURO(欧州選手権)2016決勝でも笛を吹いたことで知られる。昨年からは中国スーパーリーグでプロフェッショナルレフェリーを務めている同氏が、長年のキャリアの中で「最もイライラさせる選手トップ5」を英紙「デイリー・メール」で発表した。
最初に挙げられたのは、元ウェールズ代表FWクレイグ・ベラミー。ブラックバーンやリバプール、マンチェスター・シティで活躍したベラミーだが、気性の荒さでも知られる。クラッテンバーグ氏は「ベラミーは審判にとって悪夢だ。ほとんどみんながそう感じていた」と振り返り、「彼のような問題児がいると、試合を裁くのは非常に難しい」と語っていた。
続いて、1990年代から2000年代前半にかけてマンチェスター・ユナイテッドを支えた闘将、元アイルランド代表MFロイ・キーンの名前が挙がった。クラッテンバーグ氏は「一緒にテレビの仕事をしたことがあるが、非常に礼儀正しい紳士だった。ピッチ上では人が変わるという例だね」と前置きをしつつ、「ロイのことを信じることはできなかったんだ。いつ、何をしでかすか分からないから」と、かつてピッチ上で“制御不能”だったことを明かしている。
3人目はアーセナルで2003-04シーズンの無敗優勝にも貢献した元ドイツ代表GKイェンス・レーマン。「彼はただひたすらに、ずっとイライラしていた」とするクラッテンバーグ氏は、「偉大なGKだったが、そこが弱点だったと思う。他のチームはそれを認識して、彼を苛立たせるようなことをしていた」と指摘。「ふざけた態度に対応するのは簡単ではなかった」と、うんざりしていたようだ。
4人目はレアル・マドリードで活躍し、今はポルトでプレーする元ポルトガル代表DFぺぺ。2016年のCL決勝で、対戦相手のアトレティコ・マドリードの選手を退場させるべく倒れようとしたことが強く印象に残っているようだ。「普通は事前情報を入れ過ぎないようにするが、私は彼のメンタリティーを正確に把握していたし、制御するためには必要な知識だった」と語り、“予習”するほど問題視していたことを告白している。