「真のビッグクラブ」となるために ガンバ社長が語る新スタジアムの野望
ガンバが未来永劫、継承したいもの
――新スタジアムはガンバにとって「真のビッグクラブ」になる舞台装置ですが、大阪のサッカー文化の熟成にも貢献していきそうな気配があります。
野呂「もちろん、サッカーという競技そのものも、より普及させたいですが、サッカー文化を広めるという経営理念は、これからもガンバの中で未来永劫、継承したいと思っています。それさえしっかりと理解していれば、おのずとスタジアムの使い方も決まる。ヨーロッパのように、そこにあるのが当たり前で、いつもその周辺に人が集う。”おらが町”のスタジアムにしていければと思います」
[PROFILE]
野呂輝久(のろ・てるひさ)
1954年8月29日生まれ、三重県出身。名古屋大学経済学部卒業後、77年4月に松下電器産業株式会社(現パナソニック)に入社。2012年1月にガンバ大阪のスタジアム建設本部長に就任。同4月に取締役副社長(スタジアム建設本部長も兼任)に就任し、13年1月に代表取締役社長に就任した。
〈サッカーマガジンZONE 2015年12月号より一部加筆修正をして転載〉
【了】
下薗昌記●文 text by Masaki Shimozono
福山洋平●写真 photo by Yohei Fukuyama