怖い選手でありたい―― “覚醒したドリブラー”八坂芽依がINAC2年目に描く青写真

INAC神戸レオネッサのMF八坂芽依【写真:INAC神戸レオネッサ】
INAC神戸レオネッサのMF八坂芽依【写真:INAC神戸レオネッサ】

強豪INAC移籍で“自分の良さ”を再認識 同僚からもらった「もっと行きな」の後押し

 なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部INAC神戸レオネッサは2020年シーズン、クラブ史上初の外国籍指揮官となるゲルト・エンゲルス新監督を迎え、王座奪還を目指す。「積極的なサッカー」を掲げるなかで、所属2年目のMF八坂芽依は攻撃のキーマンの1人と言っていいだろう。

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 兵庫の名門・日ノ本学園高出身で、2015年からアルビレックス新潟レディースで4年間プレーした八坂は昨季、さらなる成長を求めてINACへの移籍を決断。開幕節・日体大FIELDS横浜戦(2-1)で、途中出場からいきなり決勝点となる移籍後初ゴールを挙げて勝利に貢献すると、シーズン後半戦では7試合連続スタメンを務めるなど、15試合1得点という成績を残した。

 “心機一転”の2019年は、「自分の良さが分かった1年でした」と振り返る八坂。開幕戦で結果が出たことが、やはり大きかったという。

「あそこで結果を出せないと移籍してきた意味がなかったので、私もゴールを決めたかった。チームメイトのみんなも、まだ合流して2~3カ月で私のことを理解しようとしてくれていたのでありがたかったです。シーズンを通じては、私のストロングポイントが明確になって、この1年で自信がつきました。もちろん課題もたくさんありますけど、成長できるんだと分からせてくれたシーズンでした」

 豊富な運動量を生かし、縦に速くゴールに向かうプレーを得意とする八坂だが、ドリブル突破が改めて自分の武器だと気づいたという。きっかけは、なでしこジャパン(日本女子代表)経験者のFW岩渕真奈やFW増矢理花、MF髙瀬愛実の言葉だった。

「(当時の鈴木俊)監督から仕掛けることを求められていたなかで、ブチさん(岩渕)とか理花さんが『芽依はドリブルが得意だからもっと行きな』と自信を持たせてくれたので、すごく助けられました。正直、自分のドリブルが独特というか、どんな特徴があるのか分かっていなかったんです。練習で頻繁にマッチアップする髙瀬さんからは『なんで今日仕掛けてこなかったの?』と言われたりして、自分のドリブルを少しずつ理解できています。まず受ける瞬間にスペースを見て、一歩目で抜くこと、斜めに切り込むことを意識しています」

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