4位死守で来季続投に望み!? ファン・ハールが信じる「フォースの力」
来季CL出場権へ崖っぷちのマンU 4位マンCとは勝ち点6差
不屈の男だ。不振により、今季限りでの解任が規定路線と報じられているマンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は、リーグ4位以内に食い込み、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を確保できれば来季の続投を勝ち取れると信じているという。英地元紙「サン」は、最終面で映画「スター・ウォーズ」に登場するライトセーバーを構えるジェダイの騎士と、指揮官の合成写真を掲載。「フォース(4位)は私とともにあり」と特集している。
エキセントリックな言動でイングランドメディアの主役となってきたオランダ人指揮官は、就任2年間で460億円の移籍金を投入しながらも、現状は名門復活への道のりは遠い。故障者も続出した不運もあり、リーグ戦は第25節終了時点で5位、CLはグループステージでプレミア勢唯一の敗退を喫し、ヨーロッパリーグに回ることになった。
バルセロナ監督時代にアシスタントコーチを務めた教え子、ジョゼ・モウリーニョ氏の来季就任の可能性が高まっており、英メディアは”スペシャル・ワン”のオールド・トラッフォード上陸を報じている。
契約期間を1年残して解任の可能性が高まるなか、記事では「(CL出場圏内の)4位で勝ち点6差のライバル、マンチェスター・シティのチーム状況だが、オランダ人は来季CL出場権を再び獲得すれば、残留すると予想している」と分析。近い友人に巨大なプレッシャーを感じていることを明かす一方で、「来季続投の可能性は与えられる」と語っているという。
2013-14シーズンに、デイビッド・モイーズ元監督は古巣エバートンとの対決に敗れ、リーグ4位以内に進出する可能性が消滅した瞬間に解任された。四面楚歌の指揮官は、解任論の噴出にも動じる様子を見せないが、「4位」というノルマを達成した時にはジェダイの騎士のようなフォースの力を手に入れ、来季さらにパワーアップした”ファン・ハール節”を炸裂させるのかもしれない。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images