“汚職問題”に揺れるスペイン選手協会、新会長候補に名FW浮上 各クラブ主将も支持へ
現会長の贈収賄疑惑により、モリエンテス氏の名前が公認候補として挙がる
新型コロナウイルスの感染拡大によって中断している各国リーグだが、現在は再開を目指して少しずつ動き始めている。そのなかで、汚職問題に揺れているのがスペインサッカー選手協会(AFE)だ。問題を抱えている会長が解任となった場合、後任候補としてかつてレアル・マドリードなどで活躍した名ストライカーの名前が挙がっているとスペイン紙「マルカ」が報じている。
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同紙によると、問題となっているのはダビド・アガンソ現会長の贈収賄疑惑だ。理事会に対して同会長の汚職を訴える電子メールが届いたのをきっかけに、組織の運営に不満を抱いていたとみられるマンチェスター・ユナイテッドのスペイン代表GKダビド・デ・ヘア、MFフアン・マタが理事を辞任するといったゴタゴタが続いている。
記事では理事会内でアガンソ氏を支持する人物は1人のみながら、この問題について沈黙を守るメンバーが多いと伝えられている。その一方で、匿名ながら選手側は新たな会長候補を探しており、その筆頭候補に挙げられているのが元スペイン代表FWフェルナンド・モリエンテス氏なのだという。
モリエンテス氏はサラゴサでの活躍が認められて1997年にレアル・マドリードの一員となると、同胞のFWラウール・ゴンザレス氏と好連携で得点を量産。その後は大型補強によって控えに回ることも多かったが、要所でゴールを奪い、退団後もリバプール、バレンシア、マルセイユを渡り歩いた実力派だ。
そんなモリエンテス氏に対しては電話やメッセージがここ数日多く寄せられており、モリエンテス氏自身も会長候補として動き出すことを決断。リーガ・エスパニョーラ所属チームのキャプテンの多くが支援する方向性もあるという。辞任を要求されているアガンソ会長は留任して役割を務める所存のようだが、リーグ再開への動きと並行して、同協会の人事にも注目が集まっている。
(FOOTBALL ZONE編集部)