セリエA天王山に大荒れの予感⁉ 「イタリア最高の主審」が負傷、緊急登板の人物は…
代役に指名のオルサート氏 インテル長友の退場劇では論争を巻き起こす
イタリアで今週末、勝ち点56で首位のナポリと2点差で追うユベントスによる首位攻防戦が行われる。ナポリは8連勝、ユベントスは14連勝と、ともにクラブレコードを更新し続けている両者の対決は、大きな注目を集めている。しかし、試合を前にして、ちょっとしたトラブルに見舞われているようだ。イタリア衛星放送局「プレミアム・スポーツ」が報じている。
その問題とは、審判団だ。このゲームの主審は、2013年にUEFAチャンピオンズリーグの決勝戦、翌14年にブラジル・ワールドカップの決勝戦で主審を担当したニコラ・リッツォーリ氏が予定されていた。熱く激しいゲームになることが予想されることもあってか、イタリア国内でも最高のレフェリーと評価されるリッツォーリ氏が裁くことが予定されていた。
しかし、試合を週末に控え、リッツォーリ氏がこのゲームを負傷欠場することが明らかになったという。イタリア審判協会のステファノ・メッシーナ氏は、代役としてダニエレ・オルサート氏を指名したという。
オルサート氏もイタリア国内では評価の高いレフェリーの一人だが、大きな論争を招くこともある。今季はインテルとナポリが対戦したゲームの主審を務め、日本代表DF長友佑都に2枚のイエローカードを提示して退場処分とした。
その際、インテルのロベルト・マンチーニ監督は特に1枚目のナポリFWカジェホンへのファウルで提示された警告への判定に激怒していた。「カジェホンはトラクターに轢かれたようにシミュレーションをした」「奴らにとっては、美女とデートするよりも選手を外に放り出すことが重要なんだろう」と、憤怒のコメントを残した際の主審がオルサート氏だった。
もちろん、試合中に主審が続行不可能になるよりは混乱が少ないのは間違いないが、このレフェリー変更劇は、注目の首位攻防戦における嵐の前触れとなっているのかもしれない。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images