アーセナルで苦しんだ未完の大器が新天地マルセイユで復活 506日ぶりの公式戦出場へ

ガナーズ在籍期間の222週を治療とリハビリで過ごした苦労人

 アーセナル時代に故障で苦しみ続けてきたオリンピック・マルセイユの元フランス代表MFアブー・ディアビが、11日のフランス杯16強の4部トレリサック戦で移籍後初となる506日ぶりの公式戦出場を果たすことが濃厚となった。

 マルセイユのミチェル監督は、前日会見でディアビが19人のメンバー入りをすることを明らかにした。クラブの公式サイトが伝えた。ディアビは2005年からガナーズに所属。スケールの大きなプレーで仏代表MFの先輩パトリック・ビエラの後継者と期待されたが、度重なる故障に苦しみ、在籍期間の合 計222週間を治療とリハビリで費やす壮絶なキャリアを過ごしてきた。トップチームの練習に合流して2週間が経過。ケガの再発は今のところない。

 スペイン人指揮官は、「彼とは練習後に話した。次の試合に長い時間をプレーすることは難しいと彼も理解しているが、準備はできているし、起用できる」と語り、起用を示唆した。

 昨季アーセナルと契約満了となったディアビは今季、マルセイユに移籍後も故障の後遺症でリハビリの日々を過ごしていた。出場すれば、2014年9月のリーグ杯サウサンプトン戦で66分間プレーして以来の実戦となる。指揮官は「彼とドクターの努力に感謝したい」と、期待を込めた。

 未完の大器と期待されたガラスの足を持つ男は、新天地で復活を遂げ、才能を完全 開花させることができるか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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