FC東京・武藤嘉紀が代表初選出にビックリ! 「かなり興奮しました」
お祝いメールも殺到
日本サッカー協会は28日、ハビエル・アギーレ新監督の初陣となる9月5日のウルグアイ戦(札幌)と、同9日のベネズエラ戦(横浜国際)に臨む日本代表を発表した。FW武藤嘉紀(FC東京)、FW皆川佑介(広島)、MF森岡亮太(神戸)、DF松原健(新潟)、DF坂井達弥(鳥栖)が初選出された。
FC東京のFW武藤は、この日のチームの練習後、囲み取材に応じて「かなり興奮しました。うれしいのと、びっくりの半々です。ただ、選考されてもしなくともFC東京で頑張ろうと思っていた」とコメントした。練習中は、各局のテレビクルーが練習グランドの脇に並び、武藤がボールを持つたびにスチールカメラのシャッター音が響いた。
学生時代の友人からSNSを通じて多くのお祝いのメッセージが届いたという。日本代表初選出に、緊張した面持ちで「あこがれの存在と一緒にプレーできるのは楽しみ」と語った。
中高時代を過ごした古巣の東京でプレーする慶大4年生の武藤は、昨季まで関東大学リーグでプレーしていた。武藤は「大学の3年間は遠回りではなかった。自分の課題を見つけて向上できた。自分にとっては最高の3年間だった」と口にした。
クラブのマッシモ・フィッカデンティ監督からも「謙虚さを忘れず、毎回の練習を大切しなければいけない。これはゴールではなく、スタートだ」と、激励のコメントを受けたという。
「定着するためには得点と、アシストといった結果とともに、攻守で戦えないといけない。そこは頑張っていきたい。世界の上位国にどれだけ通用するのか。結果を残せばアピールになる。日本代表の誇りを持って得点にもからみたい」
代表に初選出された武藤は、初々しさが残る言葉を重ねた。無印だった男は、初めて日の丸を背負う。ただし、ゴールではなく、これが始まりだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web