プレミア下位6クラブ、リーグ再開案に反対 中立地開催のハンディを懸念「交渉の余地はない」
ドイツは16日から再開 フルハムMFクノッカールは疑問「選手にとって危険だと思う」
新型コロナウイルスの感染拡大中のイングランド1部プレミアリーグは再開に向け、中立地での試合開催案が検討されている。しかし、このプランについて中断時点で“ボトム6”だったクラブが軒並み反対。ホームアドバンテージが失われる懸念から、降格制度の廃止を求めているという。英紙「デイリー・ミラー」が報じた。
中断時点で順位表の下位6クラブ、いわゆるボトム6のノリッジ、ワトフォード、アストン・ビラ、ボーンマス、ウェストハム、ブライトンは中立地開催によりシーズンの再開に反発している。
現地時間11日にはプレミアリーグクラブによるビデオ会議があらためて行われるが、この6クラブは降格の脅威が取り除かれない限りは再開案に同意しない意向だという。中立地での開催となれば、ホームアドバンテージを受けることができなくなり、残留のために1ポイントでも惜しいクラブにとっては影響が大きいと考えられているようだ。
記事によれば、該当クラブのある人物が次のように語っているという。
「誰もが自分たちの最善の利益のために行動している。しかし、ホームアドバンテージの利点を犠牲にすることは、降格の危機にさらされているクラブにとって交渉の余地はない」
また、選手の中ではシーズンを再開すること自体への懸念も浮かび上がっているようだ。ブライトンから英2部フルハムにローン中のMFアントニー・クノッカールは疑問を呈しているとコメントが紹介されている。
「ドイツではまもなく再開されるようだけど、僕は少し馬鹿げたものだと思うよ。社会的にも、選手にとっても少し危険だと思う。選手がリスクを背負うという意味では、このままプレーを続けるのが最善の決定だとは思えない。これには多くの選手が同意してくれると思う。怖いよ。買い物に行って感染するのも怖いし、自分のことだけを考えているわけではない。
もし僕が感染したとしても、まだ若いから乗り越えることができるだろう。だが、身近にいる病気にかかりやすい人に感染させてしまう可能性がある。そんなことになれば、僕は一生良心の呵責に駆られることになるだろう。フットボールの世界でも同じことだよ」
オランダやフランスではシーズンが打ち切りになった一方で、ドイツでは16日から再開が決定している。クラブや選手から反対意見が噴出している状況で、プレミアリーグではどのような決断が下されるだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)