名門ミランで輝いた「歴代名手トップ10」 伝説のトリオ、天才、怪人らを伊メディア選出

黄金期を支えた技巧派MFも選出

 同様に、「リベリアの怪人」と呼ばれたFWジョージ・ウェアもまた強烈な印象を残したストライカーだ。強靭なフィジカルを生かしたプレーで単騎突破でゴールを重ねたストライカーは8位にランクされた。

 印象に残るトップ下のテクニシャンも、ベルルスコーニ会長が愛してやまなかった存在だ。ブラジル代表MFカカーは若くしてミランに渡ると、カルロ・アンチェロッティ監督の下での黄金期を支え、クラブワールドカップ制覇を成し遂げた。また、「左足の天才」と呼ばれた元ユーゴスラビア代表(当時)のMFデヤン・サビチェビッチも抜群のテクニックで観衆を魅了した。ランキングではカカーが3位、サビチェビッチが10位とされた。

 そして、イタリア人選手もまた会長が愛する存在だ。中盤の底で長短のパスワークを繰り出す”マエストロ”、MFアンドレア・ピルロが5位に、何度オフサイドに引っ掛かっても最終ラインの裏を狙い続けたストライカーのFWフィリッポ・インザーギが7位、カテナチオの伝統を持つイタリア国内でも歴代有数のDFと呼ばれるアレッサンドロ・ネスタが9位にランクインした。特にネスタは、移籍市場最終日に会長の一声で獲得が決まったというラツィオからの加入の経緯にも強い印象が残る。

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