「ロナウドにPKを外してほしかった」 名主審が過去の“誤審”告白「何か間違えていると…」

当該試合で笛を吹いた、当時のハワード・ウェブ主審【写真:Getty Images】
当該試合で笛を吹いた、当時のハワード・ウェブ主審【写真:Getty Images】

W杯やCL決勝も裁いたウェブ氏、2009年の試合のPK判定を悔やむ

 ワールドカップ(W杯)やUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝でも笛を吹いた元国際主審のハワード・ウェブ氏が、自身が主審を務めた2009年プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド対トッテナム戦(5-2)での誤審を認め、当時ユナイテッドに所属していたポルトガル代表FWFWクリスティアーノ・ロナウドのPKが決まらないよう願っていたと明かした。スペイン紙「マルカ」が伝えている。

 ウェブ氏は05年から14年まで国際審判員として活躍。10年にはCL決勝と、南アフリカW杯のオランダとスペインによる決勝戦も担当した。14年にサッカーの審判員から引退し、イングランドの審判統括組織であるPGMOLのテクニカルディレクターを務めている。

 そんなウェブ氏が振り返ったのが、2009年4月25日に行われたプレミアリーグでの一戦。名将サー・アレックス・ファーガソン氏率いるユナイテッドは、リーグタイトルを懸けてホームにトッテナムを迎えていた。

 そして、ユナイテッドが0-2のビハインドで迎えた後半12分、トッテナム陣内のペナルティーエリアに侵入した元イングランド代表MFマイケル・キャリックが倒された。トッテナムの元ブラジル代表GKエウレリョ・ゴメスのファウルを取り、ユナイテッドにPKの判定を下したが、ウェブ氏はすぐさま何か違和感を覚えたという。そして、キッカーのロナウドがPKを外すことを願っていたそうだ。

 ウェブ氏は米メディア「ジ・アスレチック」に対し、「自分の判定が何か間違えていると分かった。とにかくロナウドにPKを外してもらいたかった。キャリックが最初にボールに追いついたのを見たが、その後トッテナム守護神のゴメスがボールを持っていた。選手たちからいつもの通り抗議されるかと構えてはいたが、ゴメスの驚きようは予想していなかった」とコメント。「瞬時に自分が誤審をしたのだと気がついたが、何が間違えていたのか分からなかったんだ」と続けた。

 結局ロナウドがこのPKを成功させると、ホームのユナイテッドが怒涛の反撃。一挙に5ゴールを奪い5-2と大逆転勝利を収めた。それだけに世界トップレベルの審判員だったウェブ氏にとっても、悔やまれる判定になったのかもしれない。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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