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2月10日はベルルスコーニ記念日 本田も苦言を呈するミラン買収30周年目の功罪とは
30年間で移籍市場に通算930億円投入
日本代表FW本田圭佑が所属するACミランにとって、2月10日は一つの記念日だ。元イタリア首相で名物オーナーとして知られるシルビオ・ベルルスコーニ会長がミランの買収を完了させた日に当たるからだ。そして、この2016年は1986年の買収劇から30周年の記念日にあたる。イタリアのサッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」は、ミランの30年を特集している。
この30年間でミランは暫定を除く12人の監督が指揮を執ってきた。最初は会長に就任する前から指揮官だったニルス・リードホルム氏だったが、実質的にベルルスコーニ会長が主導でクラブに招き入れたのは、「ゾーン・プレス」で一世を風靡したアリゴ・サッキ氏からだ。同氏の下でのスクデット(リーグ優勝)こそ1回だったが、ヨーロッパチャンピオンズカップ(現UEFAチャンピオンズリーグ)を2回、トヨタカップ(現FIFAクラブワールドカップ)を2回制した。
この時代に強固な土台を作り上げたミランは、ファビオ・カペッロ政権下で黄金期に入る。3連覇を含むスクデット4回に、チャンピオンズカップも1回制した。ただし、トヨタカップでは2年連続で敗戦している。その後は、ウルグアイ人のオスカル・タバレス監督、再登板のサッキ、カペッロという両名将の指揮下でも、チームを立て直せず2年連続で2ケタ順位と低迷した。
そんな中で就任した、後に日本代表監督も務めたアルベルト・ザッケローニ監督の下で1998-99シーズンにスクデットを奪還する。しかし、それも長くは続かず、チェーザレ・マルディーニ監督、ファティフ・テリム監督の下ではタイトルから遠ざかった。
そんな中で、2001年シーズンの途中から就任したカルロ・アンチェロッティ監督によりミランは再び輝きを取り戻した。08年シーズンまでの在籍期間で、スクデット1回とチャンピオンズリーグ優勝2回、クラブワールドカップ優勝1回を果たした。後任のレオナルド監督を経て、現ユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督の下でも1回のスクデットを獲得している。