「60年間悩むと思った」 リバプールの“元祖ワンダーボーイ”、レアル移籍の舞台裏を告白
オーウェン氏が2004年のレアル移籍を回想、キャラガー氏とのやり取りを明かす
元イングランド代表FWマイケル・オーウェン氏は、リバプールの下部組織で育ち、17歳でトップチームに昇格してからは“ワンダーボーイ”と称されるほどの活躍を見せたが、2004年にイングランドを離れスペインのレアル・マドリード入りを決断した。その決断の背景に何があったのかを、英ラジオ局「talkSPORT」が報じている。
移籍を決断した背景には、当時のチームメートだった元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏の一言があったという。
当時、リバプールではラファエル・ベニテス監督が就任し、チームはシーズン開幕前のプレシーズンツアーでアメリカに行っていたという。オーウェン氏は宿泊していたホテルでキャラガー氏と同部屋であり、そんな時に代理人から電話が来たと明かした。
「僕の代理人が電話をかけてきて、『マドリードが君を欲しがっている』と言われたんだ。数分間、話し合った後に電話を置いた。するとキャラガーが僕を見て『行かないでくれ』と言ってきたんだ。『どうして?』と尋ねると、『僕なら行かない』と言われた。あの一言で僕は契約を決めたんだ。キャラ(キャラガー)が間違っていると証明しようと考えたんだ」
だが、オーウェン氏も移籍するかどうかについては、本当に悩んだという。
「僕は自分自身にも『なんて贅沢な悩みだ』と言い続けた。レアルが自分に関心を持ってくれて、それに対してどうして不満を持てるだろうか。それでも、眠れぬ夜について話すなら……ある日、僕は家族や友人を(リバプールに)置いていけないと思った。僕はこのクラブで生まれ、育ってきたと言っても過言ではないからね。でも、もし行かなかったら、僕は60年間、『行っていたらどうなっていただろう』と悩むと思ったんだ。当時は、世界で最も難しい悩みだと思ったけれど、同時に嬉しい悩みでもあったよ」
結局レアル移籍を決断し、1年後にはプレミアリーグに舞い戻ったオーウェン氏。スペイン挑戦はわずか1シーズンのみだったが、“元祖ワンダーボーイ”は60年間悩み続けずに済んだようだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)