「トリデンテを描く」 久保建英、ゴールをこじ開ける“3人連動アシスト”をマジョルカ回顧
今年2月のベティス戦、クチョとの連係からブディミルをお膳立てして今季2アシスト目
マジョルカの日本代表MF久保建英は、世界最高峰リーグと言われるリーガ・エスパニョーラ挑戦1年目で24試合に出場して3得点2アシストという結果を残している。スペインでは現地2日、新型コロナウイルスの影響で7週間続いた非常事態宣言が一部緩和され、条件付きで外出が許されるなど、シーズン再開に向けて動き出した。そのなかで、マジョルカ公式ツイッターは、久保の今季2アシスト目を振り返っている。
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2019年夏にFC東京から名門レアルに完全移籍した久保は、シーズン開幕直後にマジョルカへの1年間のレンタル移籍が決定。昨年11月10日のリーガ第13節ビジャレアル戦(3-1)でスペイン初ゴールを挙げると、一度はベンチ要員に降格するも再びスタメンの座をつかみ、ここまでリーグ戦24試合で3得点をマークしている。
マジョルカ公式ツイッターは、「トリデンテ(スペイン語で三又の槍)を描く」と綴り、一本の動画を投稿。取り上げたのは、久保が1ゴール1アシストの大活躍を見せた2月21日のリーガ第25節ベティス戦(3-3)だった。
1-1で迎えた前半27分、マジョルカは前がかりになったベティスの裏を突くカウンターアタックを敢行。コロンビア代表FWクチョ・エルナンデスのバックヒールパスから久保がゴールライン際をえぐり、中央へ折り返すと、最後はクロアチア人FWアンテ・ブディミルが反転からのシュートを決めてスコアを2-1とした。
クチョと久保の連係、ブディミルがマークを外した一瞬を見逃さずにパスを送った久保の技術、ブディミルの技ありシュートが融合して生まれたゴールだった。久保はベティスに1点リードを許した後半25分には今季2点目のゴールも決めており、打ち合いとなった一戦で勝ち点1の獲得に大きく貢献している。
4月中旬、スペイン紙「AS」で表紙を飾った際のインタビューでは、「今、僕はあそこ(レアル)にいられる、戦っていけることを証明するためにマジョルカにいる」と力強く語っていた久保。新型コロナウイルスの影響でシーズン再開は不透明な状況が続いているが、降格圏に沈むマジョルカが1部残留を果たすには、久保ら“トリデンテ”の活躍は不可欠だろう。