アーセナルの伝説“10番”、相手無力化の“芸術アシスト”に再注目 「魔法」「クレイジー」

世界中のサッカーファンを魅了したアーセナル時代のデニス・ベルカンプ【写真:Getty Images】
世界中のサッカーファンを魅了したアーセナル時代のデニス・ベルカンプ【写真:Getty Images】

名手ベルカンプが2001年に見せた美技をアーセナル公式が回顧

 1995年から11シーズンにわたって、イングランドの名門アーセナルに所属した元オランダ代表FWデニス・ベルカンプは、魔法のようなボールタッチで世界中のサッカーファンを魅了し続けた。数々の記憶に残る美技を披露したなか、クラブ公式インスタグラムは2001年に見せたスーパープレーに再脚光。ファンからも「魔法のアシスト」「おしゃれ」など称賛の声が寄せられている。

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 ベルカンプは母国のアヤックスで頭角を現し、オランダ代表としても1992年の欧州選手権(EURO)で印象的な活躍を見せるなど、20代前半からその才能を発揮していた。93年に移籍したインテルでは不発に終わったものの、95年に加入したアーセナルで圧倒的なパフォーマンスを披露。名将アーセン・ベンゲルの下でプレミアリーグ優勝3回、FAカップも4度制すなど黄金時代の一翼を担った。

 そんなアーセナルの英雄が、卓越した技術を発揮したワンシーンと言えるのが、2001年12月4日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)2次リーグ、アーセナル対ユベントス戦で記録したアシストだ。アーセナルは前半に元スウェーデン代表MFフレドリック・ユングベリと元フランス代表FWティエリ・アンリがゴール。後半開始直後にオウンゴールで1点を返され、2-1で迎えた後半43分だった。

 カウンターから敵陣右サイドでボールを受けたベルカンプが、ペナルティーエリア手前で鋭い切り返しとターンによってユベントスDFを翻弄。カバーに入った相手も右足裏の絶妙なコントロールで簡単にかわすと、ゴール前へ走りこんだユングベリへ右足アウトサイドで浮き球のパスを送る。これをユングベリが相手GKより一歩早く右足で合わせて、ダメ押しの3点目が生まれた。

 巧みなボールキープで相手2人を引きつけ、背後にできたスペースを見逃さずに右足アウトサイドで浮かしてラストパスを通した技術とセンスは見事の一言。約18年半前に生まれた美技映像に再びスポットライトが当てられると、ファンもコメント欄で「デニスは脅威だった」「史上最高のアシスト王の1人」「我々のレジェンド!」「魔法のアシスト」「クレイジー」「これは信じられない」「おしゃれ」など感嘆の声を上げている。アーセナルの歴史にその名を刻んだ伝説の“10番”が見せた美技は、時が経っても色褪せていないようだ。

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