ファン・ダイク、メッシとの1対1“回避”に英再注目 「従わせるのがどれだけ難しいか…」
19年CL準決勝第1戦、0-3で完敗を喫したなかでファン・ダイクは味方にサポートを要求
リバプールのオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクは、2019年度のバロンドール(ヨーロッパの年間最優秀選手)で2位にランクインするなど、世界屈指のセンターバックとして君臨する。2018年3月から2019年8月の間、一度もドリブル突破を許さず、驚異的な1対1の強さを誇るが、1年前に味方にサポートを要求したシーンに再び注目が集まっている。
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英メディア「スポーツ・バイブル」が取り挙げたのは、2019年5月1日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝、敵地でのバルセロナ戦だ。カンプ・ノウに乗り込んだリバプールだったが、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスに先制点、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシに2ゴールを許し、0-3と完敗を喫した。
その試合中、リバプールは自陣内左サイドでメッシにボールを持たれ、ファン・ダイクが対応。タッチライン際で中央を向くと、ゴール前のチームメイトに向かって“こっちに来い”と言わんばかりに招くような仕草を見せ、サポートを要求した。メッシが強引に攻めなかったため、両者が火花を散らすことはなかったが、英衛星放送「BTスポーツ」は「フィルジル・ファン・ダイクはリオネル・メッシと1対1になりたくなかった」と皮肉を込めて報じていた。
それから1年が経過し、記事では「どのスタッツを見てもファン・ダイクが素晴らしいシーズンを送り、14年ぶりにDFでPFA年間最優秀選手に輝いた。フィルジル・ファン・ダイクはプレミアリーグでほぼ全員を止めることができるかもしれない。しかし昨年、彼はリオネル・メッシを止めようとするにはどれだけ(上るべき)階段があるのか、示してしまった」と回顧している。
「バルセロナに対峙するということは、リオネル・メッシとの対決を意味する。メッシはこの試合でキャリア通算599、600ゴール目を記録した。自陣のゴール前でさえ、ファン・ダイクはチームメイトに助けを求めた。メッシを従わせるのがどれほど難しいかを示した瞬間だった。メッシにとっては相手が誰か、相手がどれだけ優れているか関係ない」
リバプールは完敗の第1戦から大逆転の突破を見せ、勢いそのままにCL制覇を成し遂げたが、鉄壁ディフェンスを誇っていたファン・ダイクさえもサポートを要求したインパクトは今なお強いようだ。