日韓W杯で「主役を演じた見知らぬ男の物語」 元Jリーガーの大活躍を海外メディア再脚光
トルコの救世主となったFWイルハン 「全世界で知られていない存在だった」
2002年に行われた日韓ワールドカップで、トルコは大会最大のダークホースとして3位に入賞するサプライズを起こしてみせた。海外メディアは当時の大会に出場し、Jリーグでもプレー経験のある元トルコ代表FWイルハン・マンスズ氏に再び脚光を当てている。
日韓W杯では、ホスト国の日本が史上初のグループリーグ突破を果たしたが、決勝トーナメント1回戦で対戦したトルコに0-1で敗れた。トルコは準々決勝でもセネガルを1-0で退け、ベスト4ではブラジルに0-1で敗れたものの、後の優勝国を相手に接戦を演じた。3位決定戦でも韓国を3-2で撃破している。
大会のダークホースとして躍進を遂げたトルコをけん引したのがイルハン氏だ。バックアッパーながらセネガル戦で決勝弾を決めるなど、大会3ゴールを決める活躍を残していた。甘いマスクから日本でも人気を博し、2004年にはヴィッセル神戸へと加入している。
そんななか、イタリアメディア「Esquire」は「W杯で主役を演じた見知らぬ男の物語」と取り上げ、日韓W杯でインパクトを残したイルハン氏に注目。「日韓W杯のピッチに立った時、彼は実質的に全世界で知られていない存在だった。トルコでもようやく認知されてきた選手だった」と綴っている。
それでも、「セネガル戦ではW杯の歴史における最後のゴールデンゴールを記録し、さらに2ゴールを奪い、トルコに歴代最高の成績をもたらした。韓国戦ではW杯史上最速のゴールとなる11秒の先制点をアシストした」と説明している。イルハン氏の偉業は依然として世界で語り継がれているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)
page 1/1