「野球場でサッカーをすると…」 ビジャ、MLS時代の“宇宙開発”に再脚光「不運だった」
ニューヨーク・シティFCに所属していた2016シーズンのPKミスが話題に
元スペイン代表FWダビド・ビジャ氏はJ1リーグのヴィッセル神戸で1シーズンを過ごし、昨季終了後に現役生活にピリオドを打った。来日前には米メジャーリーグサッカー(MLS)でプレーしていたが、当時の珍しいミスに海外メディアが脚光を当て、紹介している。
2019年に神戸に加入したビジャ氏は、Jリーグ28試合で13ゴールを記録。天皇杯決勝の鹿島アントラーズ戦(2-0)でもピッチに立ち、クラブ史上初のタイトル獲得に貢献して現役を引退。バルセロナやスペイン代表でも数多くのタイトルを獲得し、サッカー界の歴史に名を刻むストライカーとなった。
ビジャ氏は神戸加入前、MLSのニューヨーク・シティFCでプレー。2016年には33試合23得点を記録してリーグMVPにも輝いた。シーズンを通してハイパフォーマンスを維持したが、5月29日の第12節オーランド・シティSC戦の後半25分、まさかのシーンが訪れる。
ビジャ氏自身のゴールもあって2点リードのニューヨーク・シティは、PKのチャンスを獲得。キッカーを務めたのはビジャ氏だったが、キックの瞬間に軸足を滑らせ、ボールはゴールの遥か上方へと飛んでいくいわゆる“宇宙開発”となった。キックの名手として知られるビジャ氏の意外なミスが生まれた後、チームは2失点を喫してまさかのドローとなっている。
米スポーツ専門局「ESPN」公式ツイッターは、当時の動画を公開。返信欄では「酷いスリップ」「まるでラグビー」「傷を抉る映像」というコメントも寄せられていたが、この試合は野球場のヤンキースタジアムで行われていた側面もあり、「野球場でサッカーをすると起こること」「野球のフィールドだからね」「ビジャは不運だった」という意見も多かった。
ビジャ氏の本来のプレー精度を考えれば、ピッチに理由を求めるのも理解できる。それだけビジャ氏はアメリカの地でも愛され、尊敬を集めていたという証明でもあるのだろう。