英雄デル・ピエロ、セリエA打ち切り時の問題点指摘 「異常と言われる特別な決定を…」
すでにオランダやフランスではリーグ戦打ち切り決定「複雑な話し合いが必要になる」
元イタリア代表FWで“ファンタジスタ”としても知られたアレッサンドロ・デル・ピエロ氏が、新型コロナウイルス感染拡大により中断しているシーズンについて、打ち切りの場合は「複雑な話し合いになる」と指摘した。
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デル・ピエロ氏は現役時代にユベントスで「10番」を背負って長年プレー。1996年には当時のトヨタカップ(現FIFAクラブワールドカップ)でリバープレート(アルゼンチン)を相手に決勝ゴールを奪い、クラブレベルで世界一に輝いた。さらに、イタリア代表では98年フランス・ワールドカップ(W杯)から3大会連続出場し、2006年のドイツW杯で優勝メンバーに名を連ねている。
そのファンタジスタは、オランダやフランスでリーグ戦の打ち切りが決断され、イタリアも追随するのではないかという社会情勢のなか、イタリアのラジオ局「RTL 102.5」の番組で問題になり得る部分を指摘した。
「まず、1人のサッカーファンとしては今後の数カ月でシーズンを完了できることを願いたい。夏まで日程が必要になったとしても、影響は最小限で済む。シーズンを打ち切ると、チャンピオンズリーグ(CL)にどのチームが出るのか、降格チームや昇格チームをどうするのかといったような話し合いが必要になる。これらは確実に満足できない人間を出す会議になるから、複雑な話し合いになる」
すでにフランスではシーズン打ち切りが決まった直後に、CL出場権を逃したリヨンや降格となるアミアンが法的措置を取る可能性が指摘されている。イタリアでもシーズン打ち切りとなれば同様のことは起こり得るだろう。
一方でデル・ピエロ氏は「僕たちが経験しているのは、歴史的に見ても異常な期間だ。そうしたなかでは、異常と言われるかもしれない特別な決定をする必要に迫られる。もちろん、みんなの健康が維持できてリーグ戦を終えられるのが一番なんだけど」と、全員が納得しない決定が下る可能性にも理解を示した。
デル・ピエロ氏が話すように、なんとかシーズンを完了できることが将来的な問題も解決する可能性はある。しかし、このシーズンの切れ目に関しては、どうしても“割を食う”存在が出てくるのは避けられないと言えそうだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)