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悪童バロテッリを受け入れたリバプールの男たち 「Balotelli’ll Never Walk Alone」【1】
スターリッジの相棒探し
16日に行われたサウサンプトン戦を2-1で制し、開幕戦での白星スタートに成功した。だが、それは補強の必要性を感じさせるような内容だった。今季は3トップシステムを採用してきたリバプールだったが、センターフォワードを務めるFWダニエル・スターリッジはボールの収まりが悪く、存在感も希薄だった。しかし、後半からシステム変更を行い、前線は2トップへとシフトした。すると、スターリッジがチャンスに絡みはじめ、彼の決勝ゴールで勝利を収めた。
スターリッジは昨季、バルセロナに移籍したウルグアイ代表FWルイス・スアレスという最高のパートナーとともに、質の高いプレーを継続的に披露してきた。慣れ親しんだ2トップでこそ、その能力が生きるタイプだ。彼は、足元にボールを収めて前を向いたときに力を発揮する。ポストプレーや、DFラインの裏への飛び出しを武器としているFWではないのだ。
ただし、2トップで最も重要になってくるのは、言わずもがな相性と、そのパートナーの能力である。スアレスは世界でナンバーワンストライカーと言っても差し支えないパフォーマンスを見せていた。スターリッジは、そんな頼もしい相棒との相乗効果で、昨季リーグ21得点と大躍進を遂げた。
しかし、今シーズンはそうたやすくはない。スアレスがバルセロナに移籍したことで、今度はスターリッジが最前線をけん引する大役を担わなければいけない立場となった。今季サウサンプトンから新加入したFWリッキー・ランバートはプレシーズンからノーゴールが続き、能力的にも不安視されてきた。
ロジャーズ監督は、マンチェスター・Uに敗れて準優勝に終わったギネス・インターナショナル・チャンピオンズカップでも新たに3トップシステムを採用し、今季に向けた組織づくりに着手してきた。だが、開幕戦でのぎこちないパフォーマンスを目の当たりにし、ロジャーズはやはりもう1人のストライカーの補強が必要だと確信したのだろう。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web